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第1回多賀町公共交通会議議事録

日 時 平成21年7月17日(金)10:00~12:00
場 所 多賀町役場2階大会議室
出席者 野坂尚宏委員(代理者)、野村義明委員、角田仁委員、横幕信一郎委員(代理者)、
     樋口俊助委員、加茂学委員(代理者)、村西均委員(代理者)、村田喜昭委員(代理者)、
     近藤隆二郎委員、安藤直毅委員、吉田廣藏委員(代理者)、大矢進委員、若林幸雄委員、
     澤田藤司一委員、清水雅昭委員(代理者)、小菅俊二委員、西澤順一委員、久保久良

1.開会

2.町長あいさつ

3.多賀町公共交通会議設置要綱について
 ・公共交通会議設置要綱について事務局より説明
  要綱第5条2号に基づき委員の互選により会長・副会長の選出
  事務局一任という発言により、事務局案を提示、委員賛成
  会長  滋賀県立大学准教授 近藤隆一郎委員
  副会長 多賀町地域交通推進委員会会長 若林幸雄委員

4.議事
 ・多賀町予約方乗合タクシーの試験導入について
(事務局から説明)
(1) 乗合タクシー導入に至った経緯説明
(2) 多賀町で導入する乗合タクシーの概要
 ・ 利用者は65歳以上の高齢者ならびに障がい者およびその介助者で事前登録が必要
 ・ 使用車両は中型および小型のタクシー車両(空き車両)である
 ・ 利用するにはタクシー会社への予約が必要で、同一便の利用者が乗り合って目的地まで移動する
(3) 乗合タクシーの運行路線
 ・ 運行地域は町内全域で運行路線と停留所があらかじめ定められている
 ・ 各字1箇所以上、公共施設、町内の病院などに停留所を設置する
 ・ 近江鉄道多賀大社前駅を基点に、河内・大君ケ畑・萱原の各谷沿いに3つの路線を設定する
・ 公共施設には全線が停車する
(4) ダイヤ設計
 ・ 休日を含む毎日(年末年始は除く)運行し、1日11往復22便を予定
 ・ 1時間ヘッドでのダイヤ設計とし、各線それぞれに片道25分でのデマンド運行となる
 ・ 河内線については、迂回の有無により所要時間が大きく変動するが、予備車両を用意することで対応
・ 近江鉄道との接続時間は概ね3分以上15分以内とし、彦根市街や豊郷方面へのアクセスを考慮している
 (5) 運賃
・ 各停留所から多賀大社前駅までの実際のメーター運賃を試算し、3人で割った場合の運
賃を基準に3つのエリアに分割。(600円まで、900円まで、1000円以上)
  更に利用者の割高感を抑えるために割引し、同一エリア内での利用を300円、2エリアに跨ぐ利用を500円、3エリアに跨ぐ利用を700円と設定する。
 
 決議事項  多賀町予約方乗合タクシーの試験導入案について承認


 (意見)
●近藤会長
 高齢化の中で交通手段をどのように確保していくかが大切になります。アンケートの中で高齢者の方はマイカーに乗る方、同じくらいの方が人に乗せてもらっていることが分かります。将来的に少子化、人にまた乗せてもらっているときの事故を考慮すると公共交通の確保が重要になります。これはどこの都市でも抱えている問題で、なかなかホームランの解決策というものがないと言われています。他の市の真似では成功しませんし、色々なアイデアを試し、地域の実情に応じた施策が必要になります。その中で多賀町らしさが必要です。申し遅れましたが、私の専門は、ライフスタイルであり、自転車やベロタクシー、生活の中での交通手段としてバスを専門にやっております。その関係で彦根の交通会議にも出ております。
●若林副会長 
 昨年6月から10月頃まで福祉課の交通対策委員会に参加しておりました。その時は福祉施策として老人を対象として各老人団体の方と協議をしました。米原市の視察に行ったりと勉強してきました。多賀町の場合、町長のあいさつにもありましたが、谷が3つあり交通が大変不便であります。その中で、役場や駅など何とか町内だけでも便利にならないかという話を重ねて、乗り合いタクシーというものを利用したらどうかという結論になりました。最終的にこの場で議論をいただくということでお願いしたいと思います。 
●近藤会長
 今年度は乗合タクシーの実験としても、路線バスを並行して運行することでパイの取り合いになると思われる。バスの利用が減れば、町の補填額が増大する。将来的に路線バスを削るとしても通学に使われていることがネックになります。将来の多賀の交通を考えておかないといけません。彦根市でも乗合率は低いですし、キャンペーンをして利用促進する必要があります。
●事務局
 路線が重なりますが、既存バスが運行していない地域の方に利用されることを重点的に考えています。また、高齢者や障害者に対する福祉施策の意味合いが強いのでご理解いただきたいと思います。多賀町での乗合率も1.5人程度と予想し、利用料金とメーター運賃の差額を行政が負担します。将来的に通学・通勤に乗合タクシーを導入するかどうかは、今回の試験導入の様子をみて考えたいと思います。
●近藤会長
 多賀町の規模であれば、集落毎に誰が乗るのか把握できると思います。何とか乗り合いでの利用を勧めてみてはどうでしょうか。
●清水委員(代理者)
 65歳以上の高齢者、障害者に対象者を限定していても、道路運送法上の乗合運送に該当するのでしょうか。
●野村委員
 道路運送法上にそういう規定はない。特に利用者の限定はうたってない。多賀町の施策上限定しているということで特に問題はありません。どこの市町村でも財政が苦しく、今後も公共交通の維持が厳しいと思う。やはり近藤先生がおっしゃったように普及のキャンペーンをしないとこういう事業が長続きしません。今回の会議のような場で、みなさんのアイデアを出し合って欲しいと思います。
●樋口委員
 前年度に多賀町の別セクションで検討した結果、乗り合いタクシーを導入を決定されたということですのでバス協会としては異論を唱えることはありません。相乗効果でバスの利用者も増えてもらえればありがたい。既存のタクシーの客を奪いかねないので、事業者との調整をお願いしたいと思います。
 他の地域でも乗合タクシーを導入しておられ、アンケートでは乗ると答えていても実際には利用されない方が多いようです。強引な話ですが各集落に強制的に回数券を割り当てて買ってもらってはどうでしょうか。
 また、労働条件や交通安全上の問題をクリアできればの話ですが、乗車の際は停留所で、降りるときくらいはフリーで家の近くで降ろせば利用促進につながるのではないでしょうか。
●加茂委員
 利用者にとっては便利になるが、タクシー事業者にとっては厳しい面もあります。事業者と十分相談されると思いますが、使用車両は何台くらいを予定しているのでしょうか。また、料金について利用者には割安で利用できますが、その分行政の負担が増えると思われますので、利用者の方にも十分な理解していただく必要があると思います。
●事務局
 今後事業者の選定になりますが、犬上郡、彦根市に営業所を持つ事業者を対象に説明会を開催し、書類審査を経て決定したい。その際、3つの谷での運行となるので、最低でも同時刻に3台用意できる事業者を選定したいと考えています。
●横幕委員(代理者)
 鳥居本地区、稲枝地区で実際運行していますが、やはり乗合されるケースは少ない。大概1人で利用されます。予約は1時間前にいただいています。当社は103台稼動しているので、多賀町の要望にも対応できますので、名乗り出たいと思います。稲枝地区については、市立病院のほかに市外の豊郷病院にも運行しています。1日4から5台くらいは病院に行かれます。
●近藤会長
 利用対象者に障がい者がおられるが、どの範囲までの障がいを想定しているのでしょうか。福祉タクシーが必要になる方も対象にするのですか。
●大矢委員
 障がいを持つ者の立場としては、車椅子に乗っているものが利用できるのか、また、多賀大社前駅から市立病院に行きたい時にはそこからは通常のタクシーを利用して、通常の料金を払わないといけないのか気になります。
●事務局
 トランクに入る車椅子を使用している方など、通常のタクシー車両で対応できる方のみとなります。現状では乗り合いタクシーは多賀大社前駅までとなり、そこからは既存のタクシー、バス、鉄道で通常の料金を支払いご利用いただきたいと思います。
●若林副会長
 外出で一番困るのはやはり、町外の病院である。検討委員会でもその点について議論しましたが、今回の資料を見ると財政的な理由からか町内に留まっていて残念に思います。アンケート結果を見ていても利用者は少ないと思われるので、路線を彦根市立病院や南彦根まで伸ばしても、金額的にそこまで心配する必要がないのではと思います。
●近藤会長
 ちなみに彦根のデマンドは利用者を限定せず、また、里帰りしてきた際に利用する方も登録していますが利用者は少ないです。利用者に制約をつけている多賀町ではもっと利用者が少ないのではと懸念します。若林さんの意見にあった市立病院等への路線の延長についても検討する必要があると思います。
●事務局
 私共も検討委員会での検討結果を踏まえて、近隣の総合病院への路線設計も検討しましたが、現在彦根市を中心に1市4町からなる定住自立圏構想の中の公共交通部会で総合病院への交通手段を考えていますので、申し訳ないが、今回の試験導入については多賀大社前駅までとし、彦根市立病院等の総合病院までの交通手段についてはもう少しお待ちいただきたいと思います。
●町長
 定住自立圏構想について補足ですが、今年度中に締結をする予定であり。具体的な案については、23年度以降になると予想しています。今回の乗り合いタクシーでは、多賀大社前駅で止まっているが、彦根市立病院まで乗り入れられるようにして欲しいという声が多いのは承知しています。福祉保健課での事業になりますが、多賀大社前駅の近くに高齢者の憩いの場を整備する計画があります。そこを拠点に町外の病院まで駅前の待機タクシーを使って相乗りで行けるようシステムを検討しています。
●近藤会長
 当面は福祉の拠点づくりをする中で町外病院までの交通手段を対応するということですね。
 やがては病院まで直行できることを期待します。
●吉田委員(代理者)
 私が住んでいるのは土田という字で、高宮に行くのも多賀大社前駅に行くのもあまり距離が変わらりません。みんなが困っているのは、多賀大社前駅まで行っても、そこから南彦根の陸橋が越えられないことです。動ける人はいいが高齢者にはつらいため、1日1往復でもよいので病院までの直行バスを作ってほしい。多賀大社前までは連れて行くが、そこから先は勝手に行って下さいでは利用者が少ないと思います。
●近藤会長
 現状で市立病院まで直行できないのであれば、高齢者や障がい者を対象としている以上、多賀大社前駅から市立病院までの行き方を丁寧に説明する必要があると思います。
●角田委員(代理者)
 バスとの競合については懸念しますが、現在のバスの利用者を見ると学生の通学や通勤中心になっていますし、乗り合いタクシーとは料金が違うので、あとは利用者の判断になると思います。運行時間についてもそれなりに配慮していただいているので、日中の時間については心配ですが、大筋しては異論ありません。
●安藤委員
 山間部では過疎化が進んでいますし、利用者が少ないのではないかと思います。また、利用者が高齢者になると思われ、思いつきで利用される方が多いでしょうし、回数券を購入されるか疑問である。ただ、タクシーより安いのでぜひ利用してもらいたい。
●澤田委員
 率直に言いまして、路線バスと乗り合いタクシーを同一路線で走らせてよいのだろうかと思います。
やはり町の財政を考えれば路線バスの廃止が必要なのではないでしょうか。また、高齢者への施策は
ありがたいのですが、住民全員が使えるようにして欲しいです。
●事務局
 今回は福祉施策の意味が強いので、高齢者、障害者に限定していますが、試験運行ですので今後
の利用状況をみて、対象者拡大について考えていきます。
●村田委員(代理者)
 警察の立場では、高齢者の交通事故が多く今後も増加していく中で、高齢者の運転免許の自主的
な返納を推進していきたいと考えており、公共交通を充実していただくことは大変意義があると思います。
●清水委員(代理者)
 冬季、大雨の規制の際に必要な便の運行ができるか心配。公共交通機関の充実によりマイカーの
利用を減少させることができれば環境面でも望ましいと思います。ただ、利用者を限定されているので、
どれだけ利用者を確保できるのかが心配です。福祉中心の施策ということですが、要綱にも住民の輸
送の確保とうたわれているので、広く利用いただけるようにしていただきたいと思います。
●近藤会長
 今回の会議以降、スケジュールについてはどうなのでしょうか。また、公共交通会議を今後開催する
予定はあるのでしょうか。
●事務局
 今回協議が調えば、事業者の選定、8月に運輸局への申請を経て10月の運行開始を目指します。また、乗り合いタクシーの導入については今回の会議で承認をいただき、開始とさせていただきたいとおもいますが、試験導入後に利用者数等データを収集し、利用の促進方法や、今後の多賀町の公共交通全体の見直しを図ることを目的として、公共交通会議を開催して皆様のご意見を頂戴したいと考えております。
●近藤会長
 デマンドタクシー運行開始後でも良いので、もう一度開催してキャンペーンなど議論する方が良いと思います。あと、若林様に教えていただきたいのですが、以前の検討委員会ではバスについてはどんな意見が出されていたのでしょうか。
●若林副会長
 検討会の中では、乗り合いタクシーがバスに取って代わると思ってましたが、今回の案では並行運行
ということですので事情が変わったのかなと思います。
●近藤会長
 乗り合いタクシーは確かに細い道に入っていけて便利ですが、バスほどの人数が乗車できません。
バスを利用されない理由としては、停留所が遠いとか本数が少ないと言われるますが利用が少ない
からそうなるわけで、利用者数が増えれば不便ではなくなります。公共交通をバスから完全にデマンド
タクシーにシフトしてしまうのか、もちろん財政的な問題もありますがバスを廃止してしまうともう一度走らすことは難しくなります。バスへの補填を赤字ととらえるか、必要経費と捕らえるか、マイカーから公共交通へシフトしたときの理想の形をシュミレーションをする必要があります。私としては、バスや乗り合いタクシーの利用者を増やして維持をするためのキャンペーンが必要であると思います。
●澤田委員
 承認ということではあるが、あと何度か会議をして町外への路線や対象者などについて議論を重ねた
上で承認したらどうかと思います。10月から開始させる理由があるのですか。
●事務局
 10月の乗り合いタクシー運行開始を見込んで、バスの空白地域である芹谷地区のタクシー補助金
の廃止を周知しておりますし、また、財政担当との打ち合わせを重ねて今回の案になっていますので、
このままの形でご承認をお願いしたいと考えます。
●近藤会長
 デマンドタクシー導入については今回限りとしても、交通の将来的なビジョンを持つことが大切で、
長期的な計画を持つことがどこの市町でも弱い点であります。今後の公共交通全体を見直す意味で
定期的に会議を開催していただくことを希望します。今回については、事務局案でご承認をお願いで
きますか。
●近藤会長
 異議がないということで、ご承認をいただいたとさせていただきます。ありがとうございました。ご出席
の皆様には色々な意見をいただきましたし、今回の乗り合いタクシーの試験導入に盛り込めていない
案もありますので、また見直しの際に反映できることを期待します。促進の啓発に関しては、みんなで
公共交通を盛りあげていかないと成功は難しいと思います。今後ともよろしくお願いします。
   
4. その他
 事務局から事業者選定方法について今後説明会を開催し、書類審査を経て決定したい旨を説明。

5. 閉会
    

 

最終更新日 ( 2010/03/18 木曜日 09:02:41 JST )
 

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