
多賀町の文化財
遺跡のはなし(その1)
多賀町には現在、周知の遺跡が55カ所あります。周知の遺跡とは、埋蔵文化財(土地に埋蔵されている文化財)を包蔵する土地として周知されている土地のことです。
文化財保護法の中で、国および地方公共団体は遺跡の周知の徹底を図るように努めなければならないとあります。なぜ、周知の徹底が必要なのでしょうか。それは、ふだん私たちが目にすることのない地下に遺跡が眠っているからです。地下にある遺跡は、存在が知られていなければ無意識に壊されてしまう可能性があります。
地下にある遺跡を現在の地図上に示す遺跡地図ですが、遺跡の多くはいろいろな時代の遺構が重複したり、後世に人為的に地形を変化させていたりと、遺跡の範囲を正確に線引きすることは困難です。そこで、地上で採取された土器、伝承、文献、古地図、過去の発掘調査などをもとに範囲を想定して線引きしています。
遺跡地図は、発掘調査や偶然の発見などによって、新たに範囲が拡がったり狭くなったり、より正確なものへと変化していきます。確認調査を実施し、的確な遺跡地図の作製に努めることが、遺跡の保護につながっていくのです。
★お知らせ
平成14年4月25日付けで、2件が新しく町指定文化財となりました。
詳しくは次号で紹介します。
井戸神社のカツラ(町指定天然記念物)
敏満寺遺跡石仏谷(町指定史跡)