動物・虫から受けた傷の応急手当


犬・猫・ネズミによるケガ
 犬にかまれた場合、『狂犬病』に一応は注意したほうがよいでしょう。日本では絶滅したように見えますが、かみついた犬が数日後に死亡すれば、傷の手当てに加えて狂犬病の予防注射を受けなくてはいけません。
 猫の場合、つめや歯は細くて鋭いので、表面の傷は小さくても深くなります。傷が治ったように見えても奥で膿を持っていることも多いので注意が必要です。ひっかかれて数週間後にリンパ線がはれて高熱が出たときは、『猫ひっかき』病のおそれがあるので、医師の診察・処置を受けましょう。
 ネズミの場合、不潔な生活をしているため、かまれたりすると、『鼠咬症』という病気を起こすことがあります。

毒ヘビにかまれたとき
 日本国内にいる毒ヘビは、マムシ、ハブ、ヤマガカシなどである。頭が三角形で2本の毒牙によるかみ跡を残すといわれますが、見分けは必ずしも簡単ではありません。むしろ、人にかみつくほど闘争的なヘビは毒ヘビと考えて、用心したほうがよいでしょう。それと、毒ヘビならかまれてすぐにはれて痛んできます。
 また、毒ヘビの出そうなところへ行くときは、薬用アルコールや焼酎、千倍の過マンガン酸カリ液を用意していくとよいと思います。

虫に刺されたとき
 ハチ・アブの場合、刺されたところにもし針が残っていれば、ピンセットかトゲ抜きで抜きます。ミツバチの毒は、ヒスタミンが主なので、抗ヒスタミン軟膏が効果的です。ミツバチ以外のハチ・アブは、アンモニア水で蟻酸を中和します。
 毒ガ・毛虫の場合、石けん水で静かにていねいに洗い、リン粉や毒毛を落とします。そのとき、強くこすらないように気をつけ、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。
 クラゲに刺された場合、アンモニア水で中和できるとは限りません。それは、クラゲの毒にははっきりしていないものが多いからです。一般的には、アンモニア水か淡水でよく洗い、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。
 ウニのトゲが刺さった場合、まず刺さったトゲを抜き、心臓寄りをタオル・布等できつくしばり、抜ききれなかったトゲや毒が体にまわるのを防ぎます。できるだけ熱い湯に30分から60分程度浸し、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。

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