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土器の話(その2)
今回は、もう少し土器について詳しく見てみましょう。遺跡から出土する土器のほとんどは小さな破片です。それは大きく分けると偶然に割れたものと故意に割ったもののふたつの原因が考えられます。
前者は現在でも日常的に見られ、みなさんも経験されていると思います。現代では割れた茶碗などは指定日にゴミ収集場所に出せば回収されて、適切に処分されたり別のものに再利用されたりと非常に便利になっていますが、それ以前は自分たちでどこかに穴を掘り埋めていました。当然、壊れる比率の高いものはもろい土器で、焼成温度の低い縄文土器や弥生土器、土師器といったものが廃棄土坑や川跡などからたくさん発見されることがあります。
後者は割れるという現象を何かになぞらえて(例…自分たちにとって嫌なものと縁を断ち切るなど。)祭祀をおこなった際に使用されたもので、現在でも目にされたことがあると思います。故意というのは他にも原因が考えられますが…(夫婦げんかや物に当る?)。
逆に完全な形で土器が発見されるというのはどのような理由によるものでしょうか。これも先程と同じで偶然と故意によるものがあります。たとえば、前者は住人の帰ってこない住居に残された生活品がそのまま地面に埋もれる場合(例…火山の噴火、火事、戦争、逃亡など。)で後者が祭祀行為の中で土器にお供え物を入れて奉納する場合などが考えられます。
以上、土器について述べさせていただきましたが、土器の出土状態からも当時の様子がいろいろ想像できることがわかっていただけたのではないでしょうか。
土坑…地面に掘った穴のこと。お墓、貯蔵用、土取り、廃棄したものを埋める穴などがある。
祭祀…権力、収穫、葬儀、病気、地鎮などに関する儀式的行為。
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